院長 枝川篤永
- 出身大学:大阪市立大学
- 専門:消化器、胆道外科、肛門外科、一般外科
- 診察日:月・木曜の午前診
外科では常勤医師2名体制で大阪市立大学医学部の支援のもと主に消化器外科に対する診療を中心に行っています。手術治療では、低侵襲で確実な手術を目標に、早期回復、早期退院を目指します。
切り傷や擦り傷といった日常のケガ(外傷)やおでき、化膿などの治療を行っています。日常の消毒やガーゼ交換などは別に予約を取っており、待ち時間が少なくて済むようにしています。
胃癌・大腸癌に対しては手術、抗癌剤、内視鏡治療を行います。手術に関しては腹腔鏡手術が可能な症例であれば、積極的に腹腔鏡手術を選択しています。また、化学療法(抗がん剤治療)は、胃癌・大腸癌・食道癌・肝臓癌・膵臓癌・胆道癌・乳癌などの最新のガイドラインに則り、入院または外来で行っております。
胆石症・胆嚢ポリープ・虫垂炎・腸閉塞症等に対しては腹腔鏡手術を行っております。内視鏡による胆石除去手術は、当院が県下で最初に行った手術で、その後も症例を重ねています。痔核などの肛門疾患に対する手術では、短期間の入院で治療ができるALTA療法(硬化療法)を導入しています。(肛門外科参照)
鼠径(そけい)ヘルニアとは、足の付け根がポッコリ膨れてしまう状態で、いわゆる「脱腸」です。有効な薬はなく、手術しないと治りません。当院では、再発率が低く、術後の違和感や痛みの少ない腹腔鏡手術を中心に行っています。患者様の状態に合わせて、従来通りの開腹手術を選択することもあります。いずれの場合も手術時間は1時間~1時間半と比較的短時間で終わります。
局所麻酔でできる小さな手術は外来通院で行うことができます。アテローム(粉瘤)や皮膚・皮下腫瘍で大きくないものが対象です。目立つところにあるものや悪性が疑われる場合は皮膚科・形成外科などの専門医をお勧めする場合があります。気になった場合には、お早めにご相談ください。
院長 枝川篤永
枝川 永二郎
田路 吉朗
東尾 篤史
脳神経外科専門医が担当します。
脳神経外科では、主に脳・脊髄・神経の病気を診断・治療しています。 頭痛・めまい・しびれ・ふらつき・物忘れなどの症状は、脳腫瘍や脳血管障害(クモ膜下出血、脳内出血、脳梗塞等)などの脳の病気が原因である場合があります。脳神経系の病気の早期発見、早期診断に取り組んでいます。
また、急性期治療を終えられた回復期のリハビリ・脳血管リハや、拘縮・痙縮の方に対してのバクロフェン髄注(ITB)療法・ボトックス注射・脊髄刺激療法(SCS)など様々な症状・状態の治療にも積極的に取り組んでいます。まずは一度ご相談ください。
頭痛、頭が重い、めまい、手足のしびれ・麻痺・ふるえ、顔面のけいれん、頭をぶつけた、ろれつが回らない、言葉がでないなど
枝川光太朗
当院では感染対策を十分に行いながら診療を行っております。ご来院の皆様にも、必ずマスクをご着用していただき、こまめな手指消毒をお願いしておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
「痔」の治療を主に行う診療科です。「痔」は大きく分けて、痔核、裂肛、痔瘻 の3つを「痔」と言っています。日本人の3人に1人は「痔主」だと言われています。 痔は性別を問わず発生する疾患で、発生原因は様々ですが、非常にポピュラーなため軽視しがちで、また恥ずかしさから治療を受けるのが遅れるケースが多くあります。自己判断で「市販の薬だけで治るだろう」と判断するのはよくありません。大腸などに重大な病気が隠れていることもあります。まずは医師にご相談ください。
一般的に「いぼ痔」といわれるもので肛門の外側に発生するもの(外痔核)と内側に発生するもの(内痔核)があります。痔核はおおむね時間に比例して成長し続けますが、女性の場合は、妊娠中に加速度的に成長して、急速に症状が現れることがあります。痔核の成長の早い人遅い人とまちまちですが、個人の排便や飲酒などの生活習慣による違いが影響します。
大部分は硬くて太い便によって肛門が傷ついたために起こる病気です。それゆえに切れ痔あるいは裂け痔と呼ばれます。排便後に鋭い痛みがはしり出血します。一過性の場合もありますが、繰り返しているうちに、慢性となり肛門の狭窄を来たし、ますます便が出にくくなるという悪循環になることがあります。
一番の原因は、慢性的な「便秘」や「下痢」。女性の方に多い痔です。切れ痔の主な原因は、便秘時の硬い便や、勢いが良過ぎる便が通過する際に、肛門周辺の皮膚が切れてしまうことです。また、体質的に元々肛門が狭い人は切れ痔になりやすいです。
痔ろう(あな痔)とは、肛門のまわりに直腸からばい菌が入って炎症を起こし、膿を出すおできができ、最終的に直腸と皮膚がつながるトンネルができる痔です。 老年~中年の方に多く、また男性に多いのが特徴です。この痔の初期の症状は、肛門周辺の痛みと発熱です。痔ろうになると、トンネルから膿が出てくるだけでなく、痛みや発熱を伴い、長年にわたって放置するとトンネルが枝分かれして、まれにがん化することもあります。その場合は手術により肛門をとらなくてはならなくなります。
痔ろうになる主な原因は、下痢などにより、歯状線(しじょうせん)にある肛門陰窩(こうもんいんか)というくぼみに下痢便が入って、細菌に感染して起こります。小さなくぼみなので通常はここに便が入り込むことはないのですが、下痢をしていると便が入りやすくなります。その結果、膿の袋(肛門周囲膿瘍)ができます。その後、袋が外向きに破れて膿が出てしまいます。体調が悪い時や体力が弱っている時などは、便の大腸菌に感染し、化膿(かのう)しやすくなります。
手術による治療
根本的に治すには、手術を行います。手術方法には、瘻管を開く方法、切除する方法、くりぬく方法などがあります。痔ろうの形や広がり方、肛門からの距離、深さなどで選択されます。
術後の再発について
痔瘻手術は原則的には一次口を解放、切除しておけば同一の痔瘻は再発いたしません。しかし、肛門機能の低下を避けるため括約筋温存手術が行われた場合、経過中筋肉の閉鎖部の癒合不全が起きた場合は時として再発する事があります。